2022.12.28
美容業界2023年予想
まもなく、2022年も終わり新たな年がはじまります。
2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックは私たちの生活様式にさまざまな変化をもたらした。
とくにコロナ禍で大きく変わったのは、性別を問わずに“いい状態の自分を維持する”という感覚がより強くなった気がします。リモートワークなどで自分の顔をPCの画面で見たときに、「こんなにシミがあったんだ」「顔がくすんでいる」などと気付くようになった人も多く、特に男性は自分の顔や変化をまじまじと見る人は少数派だったようで、いざ画面で見て、スキンケアに開眼した人も多くいます。TVCMなどでも男性向けスキンケアの広告をよく見た1年でした。
美容は自分をいたわり、愛することでもあり、やってみると目に見えて変化があります。
それを感じた人から、やはりのめりこんでいくのだと思います。
では、2023年は美容業界にとってどんな年になるのでしょうか。
色々とネット上では様々な専門家の方々によるトレンド予想が出ておりますが、ここではその中でも確度が高そうなトレンド予想をおまとめしていこうと思います。
① フェムケア×エイジングの進化
2020年あたりから、さまざまな商品が誕生しているフェムケア商品。国内の美容展示会などでも、本当に新しい商品を多く目にしましたが、2023年はさらにエイジングケアが掛け合わさった商品も多くでてくる気がします。
本来は女性の身体をケアするという意味を持つフェムケアですが、主にデリケートゾーンをケアする商品や生理用品など、女性ならではの負を解決するための表現として使われることが多いようです。
女性が年齢を超えて美しくあることが特別ではなくなった今、外見だけでなく性的な面においても、年齢を重ねても女性らしくありたいと願う女性が増えていき、フェムケアにエイジングを掛け合わせたNEOフェムケアが誕生していきます。サプリメントや美容医療、ダンストレーニングなど、そのソリューションも幅広く進化することが予測されます。
② 進化形の美白、UV商品
肌に働きかけるという観点から、美容クリーム、美容液の高品質・高価格化の流れがますます加速している中でも、ドラッグストアなどではプチプラスキンケアもヒットしており、ますます2極化は進むと思います。
美容界も円高の影響を受けて、パブリック商品、プロフェッショナル商品の両方でもさまざまなブランドが値上がりをしましたが、それをものともせず、売り上げを維持しました。これは2023年も続いていくと考えています。
特に機能面では、美白やUV(紫外線)ケアの進化はさらに進んでいます。どのメーカもこれまでの知見と最新技術を組み合わせて、美容液、クリーム、日焼け止めクリームなど、あらゆるアイテムの使用感が格段に向上するはずです。
これから美容は、ストレスフリーになっていき、心地よく、頑張らず、手軽に“私としていい状態になる”が実現しそうです。
③ Beauty meets wellness
コロナ禍を経てウェルネスは「意識するもの」から「生活そのもの」へと変化しました。それにより美容もウェルネスとの融合がさらに進むことが予想されます。日々の生活を大切にして、自然に美しくすこやかになりたい。そのために、日々のうるおいとして美容を取り入れている人が多くなり、ビューティーとウェルネスが一体化することで、新たな概念が生まれ、イノベーションが起きる一年になりそうです。
さまざまなトレンドが生まれ、拡張、進化しまた次の形に移り変わっていきます。
また機会があれば、紹介しきれなかった情報なども更新してまいりますね。
2022年の更新はこれで最後ですが、2023年も引き続きよろしくお願いします。