2019.01.15
新成人をみて思ふ事
おはようございます!fbiです。
さてこの3連休では、全国各地で新成人を祝う成人式が開かれておりましたね。
私が成人となったのは20年以上昔の事なので、記憶もセピア色になってしまいましたが、現代の成人式はとても色鮮やかになっていて、見ていて楽しい気持ちになりました。
新成人を迎える皆さま、そして成人となるまで育て上げられた保護者の皆さま、本当におめでとうございます!
さて、今回はそんな成人式にまるわるお話。
すでに報道などでも情報がでておりますが、成年年齢が、2022年4月から、現行の20歳から18歳に引き下げられます。
約140年ぶりに成年の定義が見直されることで、何が変わるのか、美容業界にどのような影響がもたらされるのか、今から心構えをしておいた方がよいのではないでしょうか。
18歳から“大人”に!成年年齢引き下げで、変わること、変わらないこと。
○「成年年齢」はいつから変わるの?
まず、基本情報として、2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。
これによって、2022年4月1日に18歳、19歳の方は2022年4月1日に新成人となります。
○成年に達すると何が変わる?
次に、成年に達すると、未成年のときと何が変わるのでしょうか?
民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。
成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。
例えば、携帯電話を契約したり、一人暮らしの部屋を借ることができるようになります。
また、親権に服さなくなるため、自分の住む場所、進学や就職などの進路なども自分の意思で決定できるようになります。
さらに、10年有効のパスポートを取得したり、公認会計士や司法書士、行政書士などの資格を取得したりすることもできるようになります。
また、女性が結婚できる最低年齢は16歳から18歳に引き上げられ、結婚できるのは男女ともに18歳以上となります。
その一方で、成年年齢が18歳になっても、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限は、これまでと変わらず20歳です。健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から、現状維持となっています。
○美容業界へのさまざまな影響
エステ業界では関連しそうな事として、これまでは、高額な商品の購入やコースメニューの契約でローンを組むといったとき、未成年の場合は親の同意が必要でしたが、成年に達すると、親の同意がなくても、こうした契約が自分一人でできるようになります。
美容室では、通例で言うと成人式のセットや着付けのなどの予約は、人気サロンや担当指名をするならば、2年前くらいに予約を入れなければなりません。
しかし、先制度となる2022年に成人を迎えることになる新成人の方は、18歳から20歳までが該当となるため、3倍の人数に膨れ上がることが予想されます。
となると、例年以上に予約が立て込むことになるため、その準備やリソースの確保をしなければなりません。
振袖のレンタルや髪飾りなども、業社在庫は早々に無くなることが予想されますね。
○成人式は各地方自治体の管轄
実は成人式の時期や在り方に関しては、法律による決まりはありません。
各自治体の判断で成人式は実施されており、多くの自治体では、1月の「成人の日」前後に開催し、その年度に20歳になる方を対象にしています。
成年年齢が18歳に引き下げられた後、対象は18歳の方に変わるのか、変わった場合は高校3年生の1月という受験シーズンに実施していくのか、施行後初となる2022年度(2023年1月)の成人式は、18歳、19歳、20歳の3世代同時に実施するのかといった課題があると指摘されています。
今後、成年年齢引下げを見据え、関係者の意見や各自治体の検討状況を取りまとめ、各自治体が実情に応じた対応ができるよう取り組んでいくことになりますので、各店舗がある地元自治体への確認は早めにしておいた方がよいと思います。
今回の成人年齢の引き下げは、さまざまな業界においてその影響を与えることになると思います。
その影響力は、美容業界が長年にわたって抱えていた求人問題にも及ぶのではないかと考えます。
そのあたりの内容は、また機会があればもう少し突っ込んで書きたいと思っていますので、楽しみにしておいてください。
2019年は近い未来に起こる社会変化に対応していくための準備期間です。
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