パーソナルマーケットの上流を握る② 美容業界編
おはようございます!fbiです。
さて、前回「パーソナルマーケットの上流を握る」という記事では、ZOZOTOWNが仕掛けた「ZOZOSUIT」についてお話いたしました。
たまたま、記事をUPした直後にYahooニュースでも「ZOZOSUIT」に関する記事がアップされた事もあってか、多くの方がアクセスしていただいたようです。
さて、今回はその続きということで「パーソナルマーケットの上流を握る 美容業界編」をご紹介します。
「ZOZOSUIT」のように正確な情報によって、“その人のためのもの”という顧客ごとのニーズを満たす市場「パーソナルマーケット」が徐々に世上に広がりをみせる中、美容業界にもその兆しが表れ始めました。
NYのアポセカリー(調剤薬局)をルーツ持つに、165年以上スキンケア製品を提供し続けているキールズは、カウンセリングで気になる肌の悩みをお伺いして、一人ひとりに合った集中美容液を選択し、自宅でお客様ご自身がベース美容液と混合して完成させる混合型美容液の発売を今年からスタートしました。
最大の特徴は、「肌荒れ(角層のバリア機能)」、「キメ」、「ツヤ・透明感」、「毛穴」、「エイジングケア*1」の5つの集中美容液の中から一人ひとりに合わせた2種を選択し、それらをベース美容液に混合して、自分用の美容液ができる点です。
お客様のためだけの“フォーミュラ(処方)”は、まさに調剤薬局からの視点で考えられた新たな取り組みだと言えます。
そして、先月資生堂から発表されたユーザーごとの肌に合った美容液を提供するシステム「Optune」(オプチューン)も、まさに「パーソナルマーケット」を意識した戦略そのものだといえます。
「Optune」(オプチューン)は、日々変化する肌や体質のコンディションを、これまた専用アプリで測定し、その結果から美容液を抽出する、いわば“美容液のバリスタマシーン”。
11月に発表された開発α版につづき、2018年春にはより実用にむけたβ版の発売を予定されているみたいです。
女性たちは常に自分に合うスキンケアを探し続けている
資生堂の「Optune」(オプチューン)は、次世代技術であるAIを組み込んだIoT(Internet of Things)マシンにより、アプリで取得したパーソナル情報を、これまで資生堂が集めてきた膨大な肌情報に照合させ、その日の気分をBADからGOODの6段階から選択する。これらのデータに気温や湿度、紫外線などの要因を加え、クラウドサーバ上の独自アルゴリズムが、その日の肌に合う配合を決定し、美容液を抽出してくれるという。
人間の肌は、男女に関わらず肌の状態は日々揺れ動いているため、最適だと思って買っていたものがいつの間にか最適ではなくなっていることが多い。
こうした最適化した商品作りは、ユーザーの肌や気持ちがどうであるかを考える『センシング』と、それに合わせた製品をつくる『カスタマイズ』の2つの工程から成り立っている。
最先端のデジタル技術と資生堂の美容ソリューションを組み合わせ、今までにない全く新しいアプローチ『パーソナライズド・ビューティー』により、近い将来美容にとっての新たなスタンダードが構築されるかもしれない。
「ZOZOSUIT」もしかり、従来の均一化された既製品ではなく、本来のニーズとして“その人のためのもの”を、お客さまにパーソナライズしていくことが大きなトレンドとなるのも、もはや時間の問題なのであろう。
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