法律スレスレの微妙な広告表現に御注意ください!~中篇~
おはようございます!fbiです。
先日、広告代理店業を営む知人がテレビにでておりました。昔からかなりのヤリ手で、認知度の低い商品を、数々のヒット商品としてプロデュースしてきた方でしたが、表舞台に出るタイプではなかったので、テレビで見かけて少しびっくりしました。
彼は本当にメディアの使い方が巧くて、電波、紙、WEB、イベントなど全てのコンテンツを駆使した販促プロモーションを同時多発的にしかけることで“宣伝効果の最大瞬間風力”を生み出します。
この手法は、確かに一時的にはかなり高い効果を生みだしますが、その後は商品に持久力がないと大ヒットとまでは育ちません。
そして、短期間に莫大な広告宣伝費が必要となります。
アタルとデカイ見返りがあり、ハズレると大金をドブに捨てる戦略ですね。
一見、ハイリスクもあるように見えますが、それもチャラになるくらいの“夢”を観させてくれる彼の販促プロモーションに、依頼者が殺到するのでしょう。
さて、
前回に引き続きということで、化粧品メーカーとメディアと空華やかな広告。そして販売元が、横並びとなって“夢ビジネス”を支える構造についてお話させていただきます。
化粧品をつくろうと想ったら、意外に簡単に作る事ができるというのは、 「化粧品のOEMとPBの違い~前篇~」や「化粧品のOEMとPBの違い~後篇~」などで紹介した通りです。
OEM業者に依頼すれば、大手販売元の製品に近いクオリティのそれを本当に簡単に作れてしまうのです。
そんな実情が近年、とある現象を引き起こしています。
異業種を生業としてきた企業の、化粧品業への相次ぐ参入
ここ4~5年ほどの間で、ドラッグストアや小売り店、また特定の地域由来の原料などを売り出したい団体、規模の大きい美容院、美容専門家、挙句の果てには一般の個人までもが化粧品業界に参入してきてきました。
有名なところで言えば、“6秒に1本売れるシャンプー”というキャッチフレーズで『Reveur』を仕掛けたジャパンゲートウェイという会社も、もともと販促業務が主だったのですが、今では化粧品会社として認知されています。
もともと化粧品は、成分にはそれほど差が無く原価もそれほど高くありません。
それ故、参入障壁は低くなるのですが、一方、ブランド力さえついてくれば莫大な利益になるということで、化粧品のことをほぼ知らない業界から参入が相次いでいるという事情さえあるのです。
ただでさえ差別化が難しい業界に、異業種や個人の参入が大幅に増えればどうなるか。
当然、広告でのアピール合戦は激しさを増します。
特に問題になって久しいのが、ウェブ空間いおける誇大広告やステルスマーケティングです。
今回はここまで。
次回はいよいよ「法律スレスレの微妙な広告表現に御注意ください!~後篇~」として、誇大広告やステルスマーケティングについてお話いたしますね。
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