法律スレスレの微妙な広告表現に御注意ください!~後篇~
おはようございます!fbiです。
よもやの3部構成となった「法律スレスレの微妙な広告表現に御注意ください!」ですが、前篇、中編ときて、ついに最後の後篇となりました。
今回は、誇大広告やステルスマーケティングについてお話いたします。
では、まず誇大広告からお話します。
本来、化粧品の広告表現には、薬事法などによって定められた厳しいガイドラインがあります。
化粧品の品質・安全管理・基準・認可などの事業を行っている、日本化粧品工業連合会の資料には、法律的に認められない表現として次のような例示があります。
○「若返ります!あなたの素肌」
○「諦めないでください!若さは再び戻ります!」
○「さあ、あなたも■■でお肌の老化防止を図ってください」
○「お顔がほっそり!顔が小さくなりました」
広告表現において、若返るというのは事実ではないので、これらの表現は軒並み認められていません。
なお、一時流行した『アンチエイジング』なる言葉も、“表現的にはアウト”となってしまったため、最近ではひっそりと『エイジングケア』という表現が変化しています。
この手のガイドラインは、かなり厳しく定められており、上記のみならず、実に多くの表現が細かく規制が掛かっているのです。
しかしこの“薬事法における広告表現”ですが、
もちろん、大手メーカーは広告表現においても薬事法を順守します。しかし、多くの中小販売元や怪しい化粧品会社はほとんど守っておりません。
ギリギリ、もしくは完全にアウトな謳い文句でも平気で使っています。
そうすると、法律を順守している会社は同じものを作っても勝てなくなる。
そして、このような誇大広告は消費者とのトラブルの種にもなりえます。
まぁ、このような現象がWEB空間ではかなり顕著になってきましたね。
そして、もう一つ「ステルスマーケティング」ですが、いわゆる「ステマ」と呼ばれるものです。
「ステマ」(=ステルスマーケティング)とは、消費者に宣伝と気づかれないように、商品をPRする行為を指します。
多くの芸能人がSNSを通じて関わり、以前、大きな問題になったことは記憶に新しいところだと思います。
例を挙げると、タレントのほしのあきが、2010年に空気清浄機をペニーオークションで落札したことをブログに掲載し紹介料を受け取ったことが発覚。大炎上を起こす騒動となりました。
また、小森純も今年の9月に放送されたバラエティ番組に出演した際、かつて世間を騒がせた“ペニオク騒動”について改めて謝罪している。
これ以降、芸能人によるステマが社会的に大問題になり、一時期のような節操がない宣伝は激減しましたが、しかし、いまだにステマを続けているタレントがいるのも事実です。
ステマが良くないとされるポイントは、企業から金銭を受け取っているにも関わらず、あくまで中立的な立場を装い良い 口コミや良い評価を行う行為となります。
いわゆる「ヤラセ行為」「サクラ行為」と呼ばれるものですね。
こうなってくると、サイト上の評価数値はまったくあてにならなくなってしまいます。
口コミや評判を偽装することで自社商品へ興味を持ってもらい最終的には自社の利益に繋げようとする行為は、売り手目線でしかなく、消費者目線を無視した行為です。
純粋に口コミや評判を参考にして吟味したいと考える気持ちを踏みにじる行為なので、ステマはダメなのです。
世の中には大量の類似商品があふれ、宣伝における表現の幅も薬事法の名のもとに厳しい制限がかけられています。その中で、他社との差別化を図り、認知度向上を狙うのは本当に難しいと言わざるをえません。
ますます締め付けが厳しくなっていく化粧品業界の中で、勝ち残っていくためには新たな販売促進の手法を模索していかなければならないのかもしれませんね。
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