美容業界が探し求める“第4の商品” ~前篇~
おはようございます。fbiです。
さて、先回のブログで『美容室の売り物は変わってない』と書かせていただきました。途中で怪しいクスリの話になってしまったので、今回はその続き。
美容室では、半世紀以上にわたって「カット」「カラー」「パーマ」という商品を売り続けてきました。
当然、「カット」の技術は時代の流行に合わせ多種多様に変化し、ハサミも熟練の技師たちによって洗練され、「カラー」や「パーマ」も同様に、デザインを重視したバリエーション、髪を傷めないような処方の開発が日進月歩で進められてきました。
恐るべきは、たった3つの売り物を、長い年月の中で、幾重もの先人たちから現代にいたるまで、多くの美の奉仕者が徹底的に研ぎ澄ましてきたという事実。
こうやって書くとちょっとカッコイイでしょ?
でも実は、そんなカッコイイもんでもないんですよ。
他業種から狙われる美容業界
ちょうど2000年頃くらいから徐々に、美容業界は他業種から浸食をされてきました。
もっとも最たるは、ドラックストア。
ドラックストアで、ホームケア用のお手軽カラー剤が爆発的にシェアを広げていきました。
美容室のプロによるカラー施術・・・6000円
ドラックストアで購入できるセルフ“お手軽カラー剤”、600円
街には安い“茶髪”があふれ、美容室から「カラー」の注文が減りました。
そして、家電量販店で購入できるヘアアイロンや巻き髪用のコテ。
この普及によって、同じように美容室から「パーマ」の注文が減りました。
客単価8000円なんていうのは、もはや神話のようなお話。
いまでは、客単価は5000円台まで下がっています。
「カット」しか売り物がなくなった美容室は、それぞれ“第4の売り物”の模索を始めます。
美容業界“第4の売り物”にヒット商品はいまだ無し
美容室で行える「ネイル」や「エステ」は、美容つながりということで、2010年頃に店舗の大型化ブームとともに“第4の商品”として増加しましたが、所詮“2足の草鞋”で巧くいきませんでした。
その後、知らない世界に手を出して失敗したと気付いた美容室は、自分たちの本領域であるヘアーの分野で、新たな“第4の商品”を見つけます。
それが「ヘッドスパ」
頭皮改善やリラックスを謳い文句に「ヘッドスパ」は外しませんでしたが、大ヒットにもなりませんでした。
さて、“第4の商品”ははたして見つかるのでしょうか?
それは、多くの美容師が目をそむけていたトコロにあるのですが・・・、
それはまた次回!
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