CBDって何? part 2
「CBD(カンナビジオール)」は、大麻草などに含まれる成分のひとつで、そのリラックス感が人気となり欧米をはじめ世界で話題となっていますが、CBDとは一体何でしょうか。何を原料として作られているのか、知らない人はまだまだ多いのではないかと思います。
改めてですが、CBDとは何かをご説明していきます。
④ CBDの期待できる効果と副作用
人間の体内には本来自分の身体を調節する機能である、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)が備わっています。
人間が生活していく上では欠かすことのできない機能のバランスを整える非常に重要な役割を担っているシステムですが、研究により、外部からの強いストレスや老化に伴って働きが弱ることがわかっています。
働きが弱るとカンナビノイド欠乏症になり、様々な疾患になることも明らかになりました。放置しておくと重篤な病気となる可能性が高いため、危険視されています。
CBDに含まれる有効成分の植物性カンナビノイドを体内に取り入れることで、カンナビノイド欠乏症を解消し、病気の治療を期待できる可能性があると多くの研究機関で研究を進めている成分です。
※ECS=人間が本来持っているホメオスタシス(恒常性)を維持するために、神経伝達物質(カンナビノイド)を使って細胞に適切な指示を与えるネットワークシステム
⑤ 心身を整えるCBD
CBDに期待される効果は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与え自律神経を整えてくれるので、ストレスを緩和し、不安を軽減してリラックス効果を得られることです。
日常の不調に対して手軽に使え、これらの悩みを天然成分のCBDで改善できれば、鎮痛剤や睡眠薬などを飲む回数が減らせ、身体への負担軽減につながります。
美容分野でもCBDは注目されており、日本化粧品協会によると、抗酸化作用、抗炎症効果、ニキビ、皮膚炎アレルギー、アトピー、やけどなど皮膚への様々な作用が期待されます。
肌トラブルにも効果的といわれており、CBDが含まれた基礎化粧品も製品化されています。
⑥ 副作用はほとんどない
WHO(世界保健機関)は2017年にCBDについて以下のような報告をしています。
”CBDは非常に安全で、幅広い容量で忍容性が良好である。公衆衛生上の問題も濫用の危険性もない”
(WHOの報告書にある、「忍容性が良好」とは「副作用がほとんどないかあっても非常に軽い」ということを意味しています。
出展:世界保健機関(WHO) 【カンナビジオール(CBD) 事前審査報告書】
ただ、副作用が“全くない”というわけではありません。これはCBD製品に関わらず、体内にはない物質を取り込む以上、どんなに安全性の高い物質であっても、副作用がゼロであるとは断言できないからです。
CBDを飲用摂取したときに一部の人で軽微な副作用があるといわれており、口の中が乾くことや強い眠気、立ち眩みなどだそうです。このため、摂取後に車や自転車の運転は注意が必要です。
また、薬を常飲しているという方は、その薬とCBDとの間に相互作用がないかどうか、かかりつけ医に相談することが推奨されます。