オーガニックシフト
おはようございますfbiです。
先日、お取引様との商談の席で「fbiさんって、何かオーガニックな事してますか?」と尋ねられました。私の外見は、オーガニックとは無縁の純度100%のケミカルな肉塊で仕上がっているため、一瞬「この人は何を見てそんなこと聴くのだろうか?」と2秒ほど気絶しそうになりました。
まぁ、それはさておき・・、世間的にはこの人が言うようにオーガニック関連の食品や商材、施設などが当たり前のように存在し、うかうかしていると知らないうちに何かしらオーガニック的なものに接触していることもあるのかも?と思うこともしばしばです。
美容業界でも、10年ほど前から“オーガニック成分”やら“オーガニック処方”などをセールスフレーズにした商材が出現し始めるようになり、当時はまだ限られたSHOPでしか購入できなかったそれらも、いまではオーガニックアイテムを積極的に取り扱う事自体が、ある種のトレンドのような状態になりました。
「オーガニック白書2016」によると、無農薬・無化学肥料・無添加の国内食品市場は、381.4億円と算定されています。残念ながら美容業界に関する記述はないのですが、間違いなく着実に市場は増加し続けていると思われます。
そんな中、あえて問いますが、雑誌やテレビはもちろん、コスメコーナーやWEBサイトなどの売り場でも見かけるようになった「オーガニックコスメ」って、実際どうなんでしょう?
以前にも「ジョンマスターが成分表示でやらかした件」でも触れましたが・・
現在の化粧品業界の規則では、特別にオーガニックと表記するための基準があるわけではないので、いわゆる“オーガニックオイル”のようなものを1滴でも配合しただけで、
・オーガニックコスメ
・オーガニックシャンプー
として販売する事は可能です。
これだと、内容成分の99%が化学物質だったとしても1%のオーガニック成分が混じるだけで、それはオーガニック製品となってしまいます。
まぁ、これはかなり極端な話ですし、消費者もそれが正しいか間違っているかを調べることができるので、このようなニセモノは通用しません。
メーカーも馬鹿ではないので、消費者が望むような本物志向に沿った商品づくりを行う事で、ある種のブームを作り、トレンドを操作することで、世の中に大量のオーガニック製品を送り出すことに成功してきました。
しかし今では、メーカーが商品への“+付加価値”として、都合よくつかってきた「利己的オーガニック」は、そもそもオーガニックが持つ本質的概念のもと「利他的オーガニック」として移行し、収まるトコロに収まっているような気がします。
そして、それは「オーガニック」という言葉にさえ影響を与えていくような気がします。
当たり前にオーガニック、気が付いたらオーガニック
「“嗜好品”から“一般品”へ」。
すでに、このような“ORGANIC SHIFT”は間違いなく起こっており、それは、「オーガニック」という言葉がなくなる方向に行くのだと感じます。
今後我々の生活は、ことさらオーガニックを叫ぶわけでなく、当たり前にオーガニック、気が付いたらオーガニック、ということになるでしょうね。
そのためには、より正確にオーガニック市場の動向を観察し、そして消費者だけでなく、流通も含め、今一度見つめ直すことで新たなビジネスチャンスがあるかもしれません。
「あなたは、何かオーガニックな事してますか?」
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